「ピアノようせいレミーとメロディーのまほう」
しめのゆき作
とこゆ絵
この小学一年生の女の子の生徒さん、どりーむ3巻の最後の曲、「はずんだボール」を宿題にしていました。
強弱記号のフォルテ(強く)やピアノ(弱く)も必要な曲で、難易度高めです。
強弱がもっとつくと良いね、といった内容も宿題を出す際にお伝えしていました。
次のレッスンで弾いてもらうと、とても強弱があり、生き生きとしていて、本当に「はずんだボール」がイメージできる仕上がりになっていて、大変驚きました。
お母様に仕上がりを動画でお送りし、コメントをお伝えした所、
夏休みの読書感想文として、この「ピアノようせいレミーとメロディーのまほう」を読まれたと教えていただきました。
この本、女の子がご自分で選んで、読んだそうです。
読んだら、「いつも先生がレッスンで言ってることと同じ」と思われたそうです。
これは私も読まなくては!!と早速購入しました。
昨日読み終え、なかなかの濃い内容に驚きました。
子供向けの本と侮ってはいけません。
音楽をする上で1番大切なことを伝えている、哲学的な内容だと思いました。
ここで少しあらすじをご紹介します。
ピアノは好きだけど、弾くことに自信を持てない主人公ミラ。
そんなミラの前にピアノようせいのレミーが現れます。
レミーのまほうと優しい応援、素敵な出会いを通して、ミラは自信を持ち、もっとピアノが好きになっていきます。
心に残った一節、レミーの言葉です。
「まほうを つかえば なんでも できるよ。
でも、 まほうで じしん たっぷりの
えんそうが できても、 まほうが とけたら、
それは きえてしまうの。 だけど、 ミラの
力で できるようになった ことは、
きえたりしない。」
この本が伝えている内容と、私がレッスンで伝えている内容が同じだったと、生徒さんが感じてくれたことが、本当に嬉しいです。
まほうようせいレミーが本の中で読者へ伝えるように、私もそれぞれの生徒さんに伝わりやすい言葉で、レッスンしていきたいです。
今年7月に出版されたばかりのこちらの本。
他のシリーズも集めて読み進めていきます♬