Cats' News6月号より

コンサート当日の看板も完成しました!
コンサート当日の看板も完成しました!

紫陽花が美しく咲く季節となりました。上野の美術館へ行くために通った上野公園でも紫陽花が見事に開花していました。

 この記事をかいているのは5月末、大人のランチタイムコンサートが間近に迫っています。色んな著名なピアニストや先生のお話を聞いていますが、皆さん緊張されるそうで、それを知ると「緊張しても良いんだ」と思えます。むしろ緊張を味方につけられるよう心を整えることが大切なようです。講座で大変お世話になっている佐久間あすか先生のお言葉、「音楽はあなたの味方」という言葉も心の支えになっています。私自身も生徒さんと同じ舞台に立ち続けて、生徒さんの感じる色んな苦労を常に忘れないように心がけています。

 

 話は変わりますが、今月は私の亡き母の誕生月で、ふと思い出したエピソードがあったので書き記したいと思います。母とは親友のように仲がよく、将来の夢や恋バナ…何でも話しました。当時20歳位の私の周りでは早い友人は結婚出産する人もいました。その話を母にした際、私は「早く孫の顔を見たいと思う?」と聞きました。「そうね。」と常套句のごとく返事があると思っていたら予想外の返事に大変驚きました。母の返事は「恵美里が幸せなら何でもいい。」という答え。今思えば、正しく母らしい答えなのですが、当時の自分は意外に感じました。「孫に会いたくないの?」と聞くと、「もし産まれれば面倒みてあげる。ともかく恵美里の幸せが一番。」と言われました。この言葉は母が亡くなった後、20代後半、30代を迎えた自分をずっと支えてくれています。