本日は山野楽器銀座店で開催された、カシオセルビアーノ電子ピアノのコンサートへ出掛けてきました。
電子ピアノでコンサート?!と大変失礼ながら、あまり期待していませんでした。
ピアニストの赤松林太郎先生が演奏されるということで、そんな方が電子ピアノで弾くとどんな演奏になるのか興味津々でした。
赤松先生はセルビアーノのプロモーターということで、この楽器の特性を活かした演奏で、電子ピアノでもこんなに素晴らしくなるのか!と感激しました。
セルビアーノはカシオの最上位モデルの電子ピアノで、ベヒシュタインのグランドピアノの音をサンプリングしています。
他にもう2つ違うグランドピアノの音も収録されていて、ボタン一つで音色を変えられるそうです。
これは電子ピアノならではですね。
アクションもアコースティックピアノに近づけていて、共鳴も人工的ですが感じられるそうです。
また、コンサートのお客さんはほぼ、ピアノの先生ということで、赤松先生は、
「生徒さん達が電子ピアノでピアノを習う、練習することを悪としないで欲しい」
とおっしゃっていました。
赤松先生はヨーロッパ各国でコンクール審査員もされていて、向こうのピアノ事情もお話され、
なんとヨーロッパは日本よりも音楽環境がシビアだそうです。
音大生やコンクールを受ける人でグランドピアノを持っているのは約半数。
もう半数は電子ピアノかアップライトピアノ。
それでも本番はグランドピアノで弾くように仕上げてくるそうです。
都内でグランドピアノを思う存分弾ける環境にあることに感謝しなきゃいけないと、改めて思いました。
そして生徒さん達はほとんど電子ピアノを用意されるのは当教室でも同じなので、電子ピアノで練習する際のポイントや、用意する機種のアドバイスも勉強になりました。
まず、用意する機種はなるべく上位モデル。
音を出さないように打鍵した際のタッチがグランドピアノに近いものを選ぶこと。
店頭にあったカシオセルビアーノと、ヤマハクラビノーバを両方とも弾いてみましたが、
私はヤマハクラビノーバCLP775モデルが1番生徒さん方へオススメ出来る物だなと思いました。
電子ピアノを用意したら、高性能の良いヘッドホンも必須だそうです。
良くないヘッドホン(安い物)、では耳にも悪いですし、共鳴を聴き取ることができません。
耳を痛めないためにも必ず良いヘッドホンをご用意下さいね。
これは教室ニュースにも掲載して、皆さんへ伝えていきます。
コンサートや講座へ出掛けるのはちょっと面倒くさい、とつい億劫になりがちですが、必ず何かしら良い発見があります。
本や雑誌、ネット記事で読むのと、実際現場で目の当たりにするのとでは、頭に入ってくる内容が変わるものですね。
素晴らしいトークコンサートをありがとうございました✨